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採取ができるほど港内に群れていれば確変!

 昼間は生命反応がない漁港でも夜になるとトウゴロウイワシが密集し、海面まで浮上するので、周りに釣り人がいなければライトを照らして魚影を確認して回る。密度が濃いポイントが見つかればひと掬いで10~20匹は掬える。

捕れただけで満足感があるが掬ってからが本番

 釣り方は電気ウキを使ったシンプルなウキ仕掛け。

 仕掛けを組んだらトウゴロウイワシの背鰭付近に針をかけて投げるだけ。生きエサを使った泳がせ釣りとなる。放置でもいいが、ときおり竿を煽って誘いを入れるとアタリがでやすい。

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背骨を傷つけないように針をかける

 しばらくすると電気ウキがゆっくり沈んだので飲ませる時間を置いて合わせると……小気味いい引きの魚がヒット。釣れた魚は巨大なカマス!

40cmを越える太いアカカマス

 トウゴロウイワシを追って一緒に漁港に入って来たのだろう。群れで回遊する魚なので連発も期待できる。今度はウキが勢いよく横に走ったので、アワセを入れると同じサイズのアカカマスが釣れた。トウゴロウイワシが港内に密集していれば朝まで入れ食い状況が続くこともある。

瞬発的に走るためカマスの場合置き竿は危険

 地域が限定される釣りだが、各地で似たようなエサ代0円フィッシングが楽しめるだろう。

 余ったトウゴロウイワシを冷凍しておけばタチウオのエサにも利用できる。新鮮な状態であれば、体表のヌメリだけとって鱗も内臓もそのままの状態で片栗粉にまぶして丸揚げにすると、鱗がサクサクで身がホクホクの白身フライを堪能できる。

トウゴロウイワシのフライ

水際に生息する全ての生物がエサになる可能性を秘めている

 エサ代0円フィッシングは魚の意外な食性を発見できる面白さがある。

オキアミでは釣れなかったメジナが足元に生えたアオサだと爆釣した

 一方で成長の遅い貝類などの漁獲圧を高める恐れもあるので、漁業権を厳守するのはもちろん、乱獲を控えて楽しんでもらいたい。

 今回紹介した内容はYouTubeの「ぬこまた釣査団チャンネル」でも詳しく紹介しているので、ご視聴&チャンネル登録をよろしくお願いします。