BTSが所属する会社として知られる韓国最大のエンターテインメント企業「HYBE」のお家騒動でK-POP界が激しく揺れている。HYBEの創業者であり「BTSの父」と呼ばれるパン・シヒョク会長と「NewJeansの母」と呼ばれ、HYBE傘下の音楽レーベル「ADOR」のミン・ヒジン代表が真っ向から衝突し、泥仕合を繰り広げている。
4月22日、HYBE側は「ADOR側に経営権奪取疑惑がある」とし監査に着手したことを発表。ミン代表に辞任を要求した。この衝突は2022年7月のデビューからまたたくまに世界的な人気グループに成長した5人組ガールズグループ・NewJeansの今後の活動にもよくない影響を与えるだろうという見立てが強く、HYBEの株価が大きく変動するなど、韓国のエンターテインメント業界、韓国経済にまで大きな衝撃を与えている。
ミン代表が独立のため内部情報を持ち出した?
まずHYBE側の主張は、ミン代表がADORをHYBEから独立させるために、内部情報を外部に持ち出したり、外部投資家と接触したりするなど、一種のクーデター作業を行ったというものだ。
韓国メディアによると、ミン代表とADORの代表取締役はHYBEが保有しているADORの株式(全体の8割)を、ミン代表と手を組む私募ファンドに売却させるための計画を立て、海外投資顧問会社やシンガポール政府系ファンドなどと接触した状況をHYBEが把握しているという。
またミン代表は、これが遂行されなかった場合は「NewJeansを連れてHYBEを出る」というプランBまで立てたという。これらの計画の一環として、ADOR側は、HYBEに所属する他のアーティストに対する逆バイラル(※インターネット上で批判的な世論を広めるマーケティングのこと)まで計画したという内容も暴露された。