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なぜこのタイミングで関係が悪化したのか?

 同じ会社にいながらたびたび衝突していたというパン会長とミン代表。2人の間で燻っていた火種は、なぜこのタイミングで爆発したのか。

「特に、NewJeansの成功にはHYBEという大きな存在のサポートと“BTSの妹グループ”というネームバリューも大きな役割を果たしたにもかかわらず、ミン代表はインタビューなどでそれを否定するかのような発言を繰り返していました。それはHYBEやパン会長としては決して愉快なものではなかったでしょう。

 そんな中、パン会長が直接プロデュースしたILLITが今年3月にデビューすると、K-POPガールズグループのデビューアルバム初週セールスの新記録を樹立(※韓国のCDセールス集計サイト『ハントチャート』の集計)。NewJeansのデビューを超える結果を出した。これに対してミン代表がNewJeansのコピー問題として持ち出し、両者間の感情が激化したものと見られる」(前出・韓国メディアの芸能記者)

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今年3月にHYBE傘下のレーベルのBELIFT LABからデビューした5人組ガールズグループ「ILLIT」。左から二番目のモカと中央のイロハは日本人メンバー(ILLITジャパンオフィシャルサイトより)

HYBEからNewJeansを連れ出すのは“裏切り行為”に

 一方、HYBE側は、「ミン代表が経営権奪取の計画を始めたのは今年初めで、ILLITのデビュー以前である。ミン代表の釈明は通らない」と主張している。前出の芸能記者も、「今回の事態には、ミン代表の個人的な感情が働いた可能性がある」と推測する。

「NewJeansのデビューは大成功し、2年足らずで世界的に有名なグループにまで上り詰めました。ミン代表は『HYBEからそれに相応しい報酬や待遇を与えられなかった』というような気持ちがあったと言われています。とはいえ、HYBEが主張するような『経営権奪取』の計画が実際にあったのかどうかはまだ明らかになっていない段階です。

2022年にHYBE傘下のレーベルADORからデビューしたNewJeans(NewJeansジャパンオフィシャルサイトより)

 ただし、18%の株式を持っているミン代表が80%の株式を保有するHYBEに歯向かって経営権を奪うということは常識的にあり得ないシナリオではないかと思います。

 韓国人の感情を考慮すると、プランBのようにNewJeansを連れて独立するということもまた、“裏切り行為”と捉えられるでしょう。もしHYBEの主張が事実なら、いずれにせよ、NewJeansの今後に致命的なダメージを与える可能性が高い。ミン代表はわが子のように大事に育ててきたグループの将来を自分の手で台無しにすることになってしまうのではないか」