文春オンライン

連載シネマチャート

「元カレから逃げたい」「元カノの気を引きたい」利害が一致した2人が結んだ契約の行方は… 「恋するプリテンダー」を採点!

シネマチャート

note

〈あらすじ〉

 弁護士を目指してロースクールに通うビー(シドニー・スウィーニー)は、街角のカフェで出逢った金融マンのベン(グレン・パウエル)と最高の初デートをする。ところが、ある誤解から一転、憎み合う間柄に。

 数年後、それぞれ姉と幼馴染の挙式に参加するために訪れたオーストラリアのリゾートで2人は偶然に再会する。険悪ムードは続いていたが、復縁を迫る元カレから逃げたいビーと、元カノの気を引いてよりを戻したいベンの利害が一致し、2人は恋人のふりをする契約を結ぶ。

〈解説〉

 互いの好意を認めたくない男女の駆け引きと騒動を描くロマンティック・コメディ。全世界興行収入300億円超えの大ヒット作。監督・脚本は「ピーターラビット」シリーズを手掛けたウィル・グラック。103分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★☆☆あまりにも先が読めてしまう展開。物語を支える細部に、もっと工夫とアイディアがあれば……。観光映画として観た。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★☆☆元は『空騒ぎ』。人物や背景の大まかさを逆手に取り、平然とエスケープ映画に変えた。度胸は買うが、スパイスが不足。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★★☆若い裸体を惜しげもなく晒す映像に目が釘付け。ハラスメントを吹き飛ばす楽しさと健康的なお笑いに骨盤底筋も躍動。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★☆☆とにかく明るいだけのラブコメだが憎めない。能天気な多幸感に心身がとろける。頭空っぽにしてバカンスに出掛けた気分。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★☆☆懐かしいタッチの痛快ラブコメ。新しさを牽引する2人からは米国の今を覗くよう。ファスト感覚、バカンス映画の趣も。

  • もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
  • 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
  • 料金の価値は、あり。★★★☆☆
  • 暇だったら……。★★☆☆☆
  • 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
INFORMATIONアイコン

恋するプリテンダー(米)
5月10日(金)より全国公開
https://www.koipuri-movie.jp/

「元カレから逃げたい」「元カノの気を引きたい」利害が一致した2人が結んだ契約の行方は… 「恋するプリテンダー」を採点!

X(旧Twitter)をフォローして最新記事をいち早く読もう

週刊文春をフォロー