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閉店から3年ほどが経つ店内へ潜入…!

 自動ドアの鍵を開け、店内に足を踏み入れる。

開錠する筆者

 照明が消えて真っ暗な店内。まず最初に襲いかかってきたのは、カビの臭いだ。営業をやめて3年ほどになるが、店内には既にカビとホコリの臭いが充満していた。

ムーランルージュ店内

 蜘蛛の巣をはらい、懐中電灯の灯かりを頼りに、奥の客席へと進む。白いソファーとテーブルが配置され、壁には鏡、天井にはミラーボール、テーブルにはメニュー表や灰皿がそのままになっている。

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ムーランルージュ店内
テーブルの上には当時のメニュー表が

 グランドキャバレーのような風格はないが、庶民が楽しむ昔ながらのキャバレーの雰囲気がそのままに残っていた。営業していないとはいえ、この光景が見られただけで感動ものだ。

 階段で2階へ上がる。2階は半分が調理場になっており、1階よりも客席が狭い。

ムーランルージュ2階

 ソファーの背が高く、壁などの装飾は落ち着いた雰囲気になっている。ミラーボールに懐中電灯の光を当てると、営業当時さながらに店内が照らされた。

ムーランルージュ2階

 灰皿の吸い殻もそのままになっていて、営業当時の状況がリアルに想像される。

3階にはロッカーが並ぶ

 さらに上階に進むと、ホステスさんのロッカールームになっていたが、天井のライトや壁に装飾が見られる。どうやら昔は3階も客席として使われている時代もあったようだ。壁に取り囲むように、事務的な灰色のスチールロッカーがズラリと並ぶ。

お店の制服らしき衣装も

 ロッカーには女性の源氏名がマジックで書かれ、衣装が残されているものもあった。なかにはお店の制服らしき衣装や、店のスタンプカードなど、貴重な物品も見つかった。