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その日、外国人観光客はいなかった。ということは…
いずれにしても、とにかく常滑の町は1000年以上の歴史を持つ伝統の常滑焼、そしてそれをベースに生まれた招き猫の町、というわけだ。
焼きものという特産品は、いまも昔も多くの観光客を呼ぶ。文字通りの招き猫効果といったところだが、おかげでやきもの散歩道には多くの観光客が行き交っている。高齢の夫婦もいれば、若い女性グループも。時代が変わっても、個性的で味のある焼きものの魅力は衰えず。
ただ、同じ空港の付け根の町でありながら、日根野や成田ではよくみかけた外国人観光客の姿がなかった。たまたま訪れた日がそうだっただけなのか、まだ外国人には“見つかっていない”だけなのかはわからない。
名古屋という巨大都市と、その空の玄関口であるセントレア。両者を結ぶ路線の中核ターミナル・常滑駅。伝統産業を大事に育んできたこの町は、まだまだかなりのポテンシャルを秘めているのではないかと思うのである。