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「多少」のくだけた感じが難しく…

福西 私も奈良出身なんで、関西弁のコテコテ感だったり、アンニュイな部分だったり、その抜き差しの感覚がすごく勉強になりました。ミナと話すシーンは、関西のイントネーションだけど、くだけすぎないですもんね?

河西 そのあたりは難しかったなあ……。やはり、自分がついていくと決めた隊長との会話だから、いちおう敬語なんだけど、出会ってから長く信頼関係を築いてきたという部分と、普段からの保科の口調を考えたら、多少はくだけた感覚になるはずなんですよね。この「多少」というチューニングの合わせどころは、気をつかうことが多かったかもしれないです。

 

演技によってキャラの輪郭がはっきりしてきた

瀬戸 演技の中で少しずつ変化させていくってたいへんなんですけど、他の演者さんのチューニング、演技のニュアンスを見られるのって、私たちの一番の特権だと思うんですよ。いろんな段階の保科も見られましたし(笑)。

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福西 勉強になる(笑)。

河西 ははは、それはみんな同じ(笑)。

瀬戸 特に保科というキャラクターって、冒頭ではそのニュアンスがとらえづらいと思っていたんですが、河西さんの演技によって、輪郭がはっきりしてきた気がしました。

取材・文=一角二朗 撮影=深野未季

 松本先生がマンガを描き始めるきっかけになった存在、カフカ以外で最も思い入れのある重要なキャラクターなど、独占情報満載の続きは発売中の「週刊文春エンタ+」でご覧ください。ProductionIGの新アニメ『怪獣8号』57ページ大特集。

<特別付録>
◆『怪獣8号』オリジナルBIGポスター
◆BOOKinBOOK

『怪獣8号』神谷友美、前田真宏(スタジオカラー)ほか製作陣コメント付き

プロフィール
ふくにし・まさや 奈良県出身。多数のアニメや海外作品の吹き替えで活躍し、『東京リベンジャーズ』龍宮寺堅役でも注目を浴びる。今回の『怪獣8号』では初めての主人公を担当。

 

かわにし・けんご 大阪府出身。2006年に声優デビュー。代表作は『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』『3月のライオン』ほか多数。福西氏とは『東京リベンジャーズ』でも共演している。

 

せと・あさみ 埼玉県出身。2010年に声優デビュー。『ちはやふる』『トロピカル~ジュ!プリキュア』『呪術廻戦』ほか、多くのヒット作品で主要キャラクターを演じ、好評を集めている。