昨今、「ビデオゲームのリメイク作品が増えている」と感じる人は多いだろう。
2024年の任天堂だけを見ても『マリオvs.ドンキーコング』や『ペーパーマリオRPG』といったリメイク作品、『ルイージマンション2 HD』や『ドンキーコング リターンズ HD』といったリマスター作品が発表・発売されている。
元の作品をアレンジする形で、ファミコンの各種ゲームを作り変えた『Nintendo World Championships ファミコン世界大会』という作品も2024年7月18日に発売されており、リバイバル作品の層が厚い。
2024年6月18日に実施されたNintendo Directでは、スクウェア・エニックスのリメイク作品が注目を集めた。HD-2Dグラフィックでリメイクされる『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』のみならず、フルリメイクとなる『ロマンシング サガ2 リベンジオブザセブン』など、一般層から古参のゲーマーまで喜ぶ発表となっていた。
スクウェア・エニックスはリメイクやリマスターに精力的で、リメイク版『ファイナルファンタジーVII』はフルプライスのタイトルを三部作で発売する。かなり力の入っているプロダクトであることは疑いようがない。ほかのメーカーもリメイクやリマスターを出しており、昨今、ビデオゲームのリメイク作品が増えていると感じるのはなんらおかしくないだろう。
しかし、常に最新技術によって進歩し続けることが特徴であるビデオゲームにおいて、なぜ過去を振り返るような状況が盛り上がっているのだろうか?