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パリオリンピックの真実

「主将は石川と決めていた。イタリアにいた彼に電話すると…」中垣内祐一がみた男子バレー石川祐希28歳の“本気”《エースの西田、髙橋藍、セッターの関田は…》

「主将は石川と決めていた。イタリアにいた彼に電話すると…」中垣内祐一がみた男子バレー石川祐希28歳の“本気”《エースの西田、髙橋藍、セッターの関田は…》

中垣内祐一さんインタビュー #2

7時間前
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既存の価値観をひっくり返した彼らの“功績”

――バレーやバスケットは高身長が有利に働く競技。世界がどんどん大型化する中で、バレー男子は未来永劫メダルが獲れないと思っていた人も少なからずいたはずです。

中垣内 僕も現役時代はそう思っていました。でも、今の代表選手たちに出会った時は、彼らならこの先入観を必ず破ってくれると確信したんです。何せ、僕らの頃とは意識がまるで違う。自分の技術を高めることにどん欲だし、極端な話、それしか考えていない。現役の頃の僕らに、今の選手の爪の垢を煎じて飲ませたいくらい(笑)。

©JMPA

 今の代表選手の一番の功績は、既存の価値観を見事にひっくり返したことだと思いますね。常識が変わった。

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 ご存じだと思いますが、今の男子バレーはフィリピンなどの東南アジアで非常に注目されています。とくに石川や髙橋などはアイドル並みの人気がある。

 ただこの現象は、彼らのカッコ良さだけでなく、小柄なアジア系の人たちに、自分たちも世界で闘えるという夢を与えたことも大きい。この功績はもっと称賛されてもいいと思います。

「主将は石川と決めていた。イタリアにいた彼に電話すると…」中垣内祐一がみた男子バレー石川祐希28歳の“本気”《エースの西田、髙橋藍、セッターの関田は…》

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