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桜蔭→慶應医学部→モルガン・スタンレーを3カ月で退職…超エリート女性(24)が年収も地位も捨てて南房総で“年間100万円以下の生活”を始めたワケ《23歳でサイドFIRE》

くるみさんインタビュー#1

9時間前
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「成績が悪いと夜通し説教、人格否定」...くるみさんの“劣悪”な家庭環境

――くるみさんは桜蔭中学校・高等学校から慶應義塾大学医学部、そしてモルガン・スタンレーとエリートコースを歩んでこられて。教育熱心なご家庭だったのでしょうか。

くるみ 両親ともに教育熱心で、私の兄は3歳から「麻布(中学)に行く」と言ってたらしいです。
 
――3歳の子が自ら、男子御三家の一角を成す学校名を挙げていたんですね。

くるみ 兄は小学校に入る前から漢字の読み書きや計算をやっていたので、私は3歳下だったんですけど、自然と一緒に勉強をやっていました。教材は母の手作りで、ノートに問題を書いて、それを解くみたいなことをやっていて。

くるみさん

――ご両親とも高学歴?

くるみ 母は学習院大学卒で、父は東大を出た後、アメリカのスタンフォード大学に留学に行ってます。

 ただ、父はちょっと変わった人で、これまで10回以上転職をしていて、飽き性なのか、続かないんですよ。私にもその気質は遺伝しているかなって思うんですけど、最初は商社に入って、外資の金融会社、マクドナルド、吉野家とか、いろんな企業を転々としていました。

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小4でサピックスに入塾

――桜蔭中学校を受験したのはくるみさんの希望で?

くるみ 小4のときサピックスという進学塾に入ったんですけど、そのとき母親に中学校の偏差値表を見せられて、「どこの学校に行きたい?」って聞かれて。

 でも、そんなの見てもよくわからないから適当に指さしたら、母親が、「いや、一番上の学校に行きなさい」と。それで、偏差値表の一番上にあった「桜蔭」を目指すことになったんです。

――桜蔭への進学はお母さんの希望だったんですね。

くるみ 学校に限らず、母親は“一番”を好むタイプの人なんです。
 
トマト “本物”とかね。
 
――“本物”とはブランド的なこと?

くるみ 食材はオーガニックで、東京に住むなら港区とか新宿区みたいな場所じゃないと嫌って感じなんです。なので、こっち(勝浦)にはほとんど来ないですね。

常に一番を求められた

――常に“一番”を求められるのは、子どもとしては大変ではなかったですか。

くるみ 大変だったんですけど、でも、当時はできちゃったんですよね。
 
――優秀だったんですね。

くるみ ただ、テストで一桁台の順位を取れなかったときはかなり怒られましたね。夜通し説教されて、人格否定までされる感じでした。

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