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ゴー☆ジャス、ダンディ坂野、ビックスモールン。「貫いてきた」芸人たちから言われたのは…

五味 この前ドン・キホーテに行ったらお面売り場にカップルがいて、僕らの目の前で「最近これ反対にかぶって犬になる人たち知ってる?」ってしゃべってるんです。なんか不思議な気持ちでした。でもその時、俺らが極めるのはここだって思った。今は一切漫才、コントは考えてないです。投げ捨てました。

——かっこいい。

中村 でもこれ、貫き始めたのは去年の末からですからね。わりとすぐ結果が出たので(笑)。

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五味 確かに。

中村 ほんと5年ぐらい前から、ゴー☆ジャスさんに「なんで犬やらないの? コントなんてやる必要ないよ」ってアドバイスされたり、ダンディ(坂野)さんにも「飽きたら負けだからな」って諭されたり、ビックスモールンさんにも「(漫才やコントは)あきらめなよ」とか。

©山元茂樹/文藝春秋

——錚々たる「貫いてきた」芸人さんたち。

中村 それなのにその時は僕ら「いやいや、あなたたちと違うんで。ちゃんと王道でいくんだ」って思ってた。

五味 「犬もあるけど、漫才もコントもやるんです」みたいな。

中村 だけど今は「あなたたちのグループに入れてください!」っていう感じです。

五味 「すいません」といって入り込んでます。

もし怪我してなかったら、漫才やコントに未練があったかもしれない

——その考えにいたったのはなぜですか?

五味 僕が去年右腕を大怪我しまして。本当にネタも何もできない状態になっちゃったんです。コント、漫才、もちろん犬もできない状態に。それもあって今までできなかったSNSを頑張ろうと。ありがたいことにSNSの反応も大きくなって、「もうこれやれる範囲でやっちゃおうか」っていうのが大きなきっかけではありました。

中村 TikTokの動画をさかのぼっていただくと分かるんですけど、五味君は動かなくていい役回りか、半分以上は僕がピンの動物ネタを毎日上げてました。五味君が怪我したことが犬のネタを極めることになった大きな要因かもしれないです。

五味 まあ、いいきっかけだったかもしれないね。

©山元茂樹/文藝春秋

中村 そうだね。もし怪我してなかったら、いまだに……。

五味 まだこじらせてたかもしれない。「いや、漫才、コント」って。

中村 「僕らはスギちゃんとは違うんだ」って(笑)。

五味 あと年齢もあります。芸歴が浅かったら終わってました。「ふざけんなよ! なんで怪我するんだよ」「しょうがねえだろ」って、バトって終わってましたよ、きっと。

中村 そうだね。