女子バスケ選手と言えばかつては両手シュートが一般的だったが、今ではすっかり少数派に……。この変化はどこから生まれたのだろうか? シュートの打ち方の変遷をたどってみると……。
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日本特有のシュートフォームは絶滅していく運命――なのだろうか。
女子バスケと聞いて多くの人がイメージするのは、独特なシュートフォームではないだろうか。「そーれ!」という掛け声が似合いそうな動きで、胸の前からボールを押し出すように放つ、両手を使ったシュートだ。
ただ、ご存じのように男子でこうしたシュートを放つ選手はいない。利き手でスナップして、反対側の手はボールを支える程度だ。
男子はワンハンドシュートで、女子は両手シュート。かつては、それが常識だった。
ところが、今や両手シュートは、女子バスケの世界でもマイノリティになりつつある。海外ではほとんど見かけないし、今回のパリオリンピックの登録メンバー12人のうち、両手でシュートを打つのはわずか4人。ワンハンドでシュートを打つ選手のなかには、高校卒業後に両手シュートからワンハンドシュートへ切り替えた選手もいる。時代は変わりつつあるのだ。
何故、両手シュートが減っていったのか。
大きな理由は、シュートフォームについての誤解が解け、トレーニング方法が発達してきたからだろう。以前は、男子よりも筋力が低い女子が遠くまでシュートを飛ばすのは、難しいと考えられていた。