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地上にある駐車場の出入口はシャッターで開閉できるが、そのタイミングを誤ることもありそうだ。あるいは想定以上の水圧がかかって破壊されるかもしれない。

自分が住んでいるタワマンが心配なら、まずはハザードマップを確認。次は電気室の位置がどこにあるか。まだ地下にあるのなら、管理組合に移動を提案すべきだ。

それ以外のところは、住民にはどうしようもなさそうだ。エレベーターや上下水道が使えないケースを想定して、住戸内に必要なものを備蓄するしかない。

榊 淳司(さかき・あつし)
住宅ジャーナリスト
1962年、京都府生まれ。同志社大学法学部および慶應義塾大学文学部卒業。1980年代後半のバブル期以降、四半世紀以上にわたってマンション分譲を中心とした不動産業界に関わる。一般ユーザーを対象に住宅購入セミナーを開催するほか、新聞や雑誌に記事を定期的に寄稿、ブログやメルマガで不動産業界の内幕を解説している。主な著書に『やってはいけないマンション選び』(青春出版社)、『年収200万円からのマイホーム戦略』(WAVE出版)、『マンション格差』(講談社現代新書)、『すべてのマンションは廃墟になる』(イースト・プレス)などがある。