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「遺体が着ていた下着を引き千切った」

 しばらく経ったあと、遺族を送り届けたSが火葬場へ帰ってきた。

 Sは火葬炉へ近づくと、鍵で火葬炉を開ける。鍵は遺族へ渡したはずだったが、合い鍵をこっそり持っていたのだ。

 そのまま棺を引きだすと、今後はノミで蓋もこじ開けようとする。突然のことにNさんが慌てて止めようとすると、

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「何か入っているかもしれないから、棺のなかを見る」

 と言いながらバールに持ちかえ、そのまま力づくで開けてしまった。

 棺のなかには安らかな顔の女性がいる。

 するとSはおもむろに手を伸ばし、遺体が着ていた下着を引き千切った。

 あまりのことに呆然とするNさん。しかし、Sの鬼畜ぶりが発揮されるのはここからだった。

あまりにひどいSの所業

 Sは遺体の足を持って、両側へ割り開いた。

 さきほど下着を剝ぎとられたので、下半身は丸裸である。足を広げると当然、隠すものなど何もない。

 Sはしばらくそのまま遺体の局部を眺めていた。

 これだけでも十分に人間の尊厳を冒とくしているといえるだろう。しかし、それだけで終わらなかった。

 下腹部の毛を指でつまみ、思い切り引き抜いたのである。

 さらに局部に指を入れ、好き放題にかき回す。

 遺体で遊んでいるのだ。

 あまりにひどい所業だ。

「マッチ貸せ」

 指でいじくりまわしてしたSがおもむろに指示をした。煙草でも吸うのかと思いきや、そうではなかった。

 火をつけたマッチを毛に当て、じりじりと焼いて遊ぶ。

 ひと通り焼いたあとは、遺体を横向きにして、尻を何度も叩いた。