みなさまのお悩みに、脳科学者の中野信子さんがお答えする連載「あなたのお悩み、脳が解決できるかも?」。今回は、「隣家が我が家の真似ばかりする」という難題に、中野さんが脳科学の観点から回答します。(全3回の1回目。#2#3を読む)

中野信子さん ©文藝春秋

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Q 隣家が我が家の真似ばかりする──40歳女性・パート勤務(銀行)からの相談

――お隣の一家と我が家は夫婦、子ども2人(男1人、女1人)という同じ家族構成です。夫人は、私が自分や子どもたちの洋服を新調すると、すぐに同じようなものを買ってきます。バッグや傘、カーテンの柄も真似されます。最近私が髪にメッシュを入れると、数日後には夫人の髪にもメッシュが入っていました。

 以前、中野さんが「相手の行動を真似ると真似された側は親近感を抱くようになる」とおっしゃるのを聞いたときは、なるほどと合点がいきました。でも今、実際に他人に真似をされるという経験をした私は、それが不愉快で、ストレスでしかありません。「行動を真似される」ことと「服装や持ち物を真似される」ことは違うのでしょうか。何とか解決する方法はないでしょうか。

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 真似される、ということがあからさまにわかるとちょっと気持ち悪いですよね。24時間365日、監視されているようで、さぞ嫌な思いをされていることとお察しします。