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「中田が無罪になるかも」司法関係者がそう明かす理由

 暴力団は犯罪のプロだけに事件は未解決に終わる事も多いが、県警が中田を逮捕したのは発生からわずか4カ月後のこと。ヘルメット姿の男が襲撃する様子が防犯カメラに映っており、検察はバイクに乗ったこの男の服装が中田のものと一致すると指摘、周辺の防犯カメラ映像をつなぎあわせることで、中田の犯行と立証しようとした。だが、地裁判決は「別人の可能性がある」と無罪を宣告したのだ。

山健組の中田浩司組長(FNNプライムオンラインより)

「実は、中田が無罪になるかもと思っていました」と明かすのは司法関係者だ。

「判決を下した丸田裁判長は、無罪判決を出しまくることで有名です。60歳過ぎですが、これまでに出した無罪判決は10件ではききません。薬物事件、詐欺事件と無罪のジャンルもさまざま。しかも、相当数が高裁で有罪に覆っています」

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 裁判員裁判ではあったが、そんな裁判官のもとでは、裁判員の評議が無罪方向に誘導されてもおかしくはない。それだけに「高裁で逆転有罪になるのでは」(同前)という見立てが早くも司法関係者の間でささやかれている。