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真っすぐな性格であったことも、多く語られる。当時のスターにしては珍しいほど、スキャンダルと無縁。激しいパフォーマンスを見せながら、不良性に偏らず、健康的で誠実な印象を保ち続けたスターであった。
今も増え続ける若いファン
そして今、西城秀樹は、新たなブームを起こしている。古くから応援し続けるファンとともに、「ブーメラン組」という、死後、もう一度ファン活動を始めるファンが急増。さらに、SNSやTVで流れる映像を見て、新たに西城秀樹を好きになる若いファンも増えているのだ。今年紅白初出場を決めた歌手・新浜レオンさんは、父親が大ファンで、影響を受けたという。
ファンたちはネットを活用し、コンサートやライブの配信、特集番組の放映を求める声を発信。それが番組の再放送やフィルムコンサートにつながり、70~80年代、コンサートに足を向ける熱心なファンしか知ることのなかった西城秀樹の功績が、改めて知られはじめている。
今年で7回忌だが、水面に弧を描く波紋の如く、ヒデキコールは広がっている。
〈現状を肯定することからしか、前へは進めない。人間だれしもゴール地点は「死」だが、そのゲートをくぐるとき、きちんと前を向いた「進行形」でいたい〉(『ありのままに』)
西城秀樹は、その言葉のまま、今も「進行形」だ。