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――バンド活動は、高校に入ってからですか。

Lisa そうです。中学ではバンドをやってなくて。高校では、女子だけのバンドで学園祭に出たくらいで。で、卒業してからは、インフルエンサーのはしりみたいなことを始めたんです。

 ブログをやったり、いろんなファッション・スナップに出たりするなか、プロフィールに「ギター弾いてます」って書いたら、「ギタリスト探してるんだけど、バンドで弾きませんか?」と誘ってくれた人がいて、バンドに入って。

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――いきなりプロに。

Lisa そうですね。ライブハウスにポーンと出て、月に3本か4本かライブをやってました。

 

「どういう世界なんだろう」欠損バーで働くようになったワケ

――「欠損バーで働いてた」とのことですが、そのバーは新宿にある「ブッシュドノエル」ですよね。身体の部位を欠損した女性が働いている店ですが、どういった経緯で働くことに。

Lisa 2019年かな。「Moth in Lilac」というバンドをやってたんですけど、活動休止になって。その直前にテレビの番組に出たときに、欠損バーを運営する人と知り合いになったんです。

 その方は、義手や義足、四肢欠損、目のない子とか、そういった子が普通にガールズバーとしてお客さんとコミュニケーションできるような場所を作りたかったと言っていて「いいんじゃない」って思って。

 あと、「どういう世界なんだろう」っていう好奇心もあったので、「ゲスト的な感じで、1回お店に出させてもらってもいいですか」ってコンタクトを取ったのかな。

 ただ、私の場合はバンドが活動休止になったけど、ファンに会える場所が欲しいなとも考えていて。自分でどこかに場所を借りてやっても良かったんですけど、欠損バーで働いてファンに来てもらったほうが手っ取り早いなって。そうすれば、お店としてもお客が増えるわけだし。そんな気持ちで働かせてもらうようになったんですね。

 

――働いてみて、どうでしたか。

Lisa 私が思ってた以上に、欠損であることを重く受け止めている子が多くて。私はまったくそういうのがなかったから、場違いとまでは言わないけど「あ、ごめんなさい……」という気持ちになりましたね。