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――3Dプリンターで義手ピックの製作を考えたことは。

Lisa 3Dプリンターってフィラメントという樹脂を使いますけど、私の弾き方になると強度が気になるんですよね。金属の3Dプリンターもあるみたいですけど。

 右腕のない女の子が、ギターでOasisの「Supersonic」を弾いてる動画がXでバズったじゃないですか。あの子と知り合いで、欠損バーで働いてたときに出会ったんですけど。彼女は友達と一緒に3Dプリンターで、あの自助具を作ったんですよね。

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「甲斐バンドのメンバーが先生をやっていて」ギター専攻のある高校に進学した経緯

――祖父がコード表を書いてくれたり、両親が義手ピックの製作に協力したりと、音楽的素養のある家族だったのですか?

Lisa お母さんが音大を出てて、声楽とピアノを学んでるんですよ。父も趣味がアルトサックスで、ロックやロカビリーとか、なんでも吹いていて。X JAPANのhideちゃんを好きになったのは、完全に両親の影響ですね。

 おじいちゃんも、ハワイアンバンドでギターを弾いてた人なんですよ。だから、家にはサックス、ピアノ、スチールギター、アコースティック・ギターって、楽器もいっぱいあったんです。なんか、常に音楽が鳴ってましたね。

――高校は「ギター専攻のある学校」だったと。

Lisa 渋谷高等学院という通信制の学校なんですけど、ギターを学べる高校ならここしかないなって。もともとギターを勉強できる学校に行きたくて、母親と一緒に探しまくっていたんですよ。そうしたら、渋谷高等学院を見つけて。

 甲斐バンドのメンバーだった田中一郎さん、BOWWOWやARBのメンバーだった斉藤光浩さんが、ギターの先生をやってたことでも即決でしたね。

 

「ギタリスト探してるんだけど、バンドで弾きませんか?」いきなりプロとして活躍

――ギターの授業では、右手のことを言われたりは。

Lisa なにも言われなかった。オープンキャンパスがあって、そこでギターを背負って授業の見学に行ったんですよ。で、田中さんと斉藤さんの前でX JAPANの曲をバリバリ弾いて。右手のことは見てはいるんだけど、まったく触れることもなく「うまいね」みたいな。