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骨の形成スピード、分解スピード、悪玉架橋の量もわかる

骨代謝関連マーカーの検査には、以下の3つの分類があります。「骨形成マーカー」「骨吸収マーカー」「骨マトリックス関連マーカー」それぞれで、骨の形成スピード、分解スピード、そして骨の悪玉架橋の量を調べます。

〈骨形成マーカー〉

●オステオカルシン(OC)★★
骨を形成する「骨芽細胞」が産生するホルモン物質。

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●骨型アルカリホスファターゼ(BAP)★★
骨が壊れたところを骨芽細胞が修復するときに増加する物質。

●トータルI型プロコラーゲン-N-プロペプチド(total P1NP:ピー・ワン・エヌ・ピー)★★★
骨が新しくつくられる過程で生成され、血液中に放出される代謝物質。


〈骨吸収マーカー〉

●デオキシピリジノリン(DPD)★★
●I型コラーゲン架橋N-テロペプチド(NTX)★★
●I型コラーゲン架橋C-テロペプチド(1CTP)★★

骨芽細胞のコラーゲン産生量や分解量が推定できる。

●酒石酸抵抗性酸ホスファターゼ(TRACP-5b)★★★
非常に鋭敏な破骨細胞活性のマーカー。


〈骨マトリックス関連マーカー〉

●低カルボキシル化オステオカルシン(ucOC) ★★
骨中ビタミンK不足のマーカー。

●ペントシジン(実用化を目指し、研究・開発中のため推奨はつけず)
悪玉架橋の本体「AGEs」の代表的な物質。ペントシジンが多いと、悪玉架橋が増加して、骨粗しょう症が進行していると推定される。

●ホモシステイン(HCY)(実用化を目指し、研究・開発中のため推奨はつけず)
ビタミンB群の不足によって蓄積される物質。血中ホモシステインの濃度が高いと、酸化ストレスによってコラーゲンの架橋に異常が起きており、骨折リスクが高まっていると推定される。

骨はからだの中で最も若返りスピードの速い臓器

骨粗しょう症の検査④必要な栄養素が足りているかを調べる

ビタミンDなど、骨に必要な栄養素が足りているかは血液検査で調べます。