―― 原口さんは高校生の頃から入ってた。
河崎 原口君はちょっと異常だね。あの人は東宝のスタッフが親戚だから。円谷英二とも会ったことがある。恐ろしいんだよ、あの人。
―― それは羨ましい。そのメンバーも河崎さんの上映会に来ていたということですよね。
――『√ウルトラセブン』はどんな反響でした?
河崎 みんな驚いてましたよ。ここまでできるのか、みたいなね。小中君も同じだろうけど、反響がやっぱり楽しいんだよね。上映して、みんなが喜ぶというか、驚くというか。それでずっとやってきちゃったという感じですな。
特撮大会に集まった面々
―― 僕も河崎さんと学生の頃に一緒に作品の上映会をやらせてもらったりとかしてました。最初は何でしたっけ。特撮大会とか?
河崎 特撮大会というのがあってね。そこで『TURN POINT10:40』(注4)を上映したんじゃないですかね。
―― 特撮大会というのはどういうメンバーでやっていたんでしたっけ?
河崎 特撮大会は、開田裕治(注5)さんとかが主体になって。ファン主催だよね。のちにプロの編集ライターになった人たちが多いよね。一瀬隆重(注6)とかも関西から来て、すごいお祭りイベントだった。その頃はまだ特撮映画の地位が全然低かったんですよね。全然認められてなかったんですよ。こんなものは子どもの時に終わるもので、卒業だ、みたいな。あなたも言われたでしょう。
―― そうですね。
河崎 人形を捨てろとか。
―― 『ウルトラ』とかを中学以上で見ていると白い目で見られた時代ですよね。
河崎 そうでしょう。あなたなんか立教で映研のエリートで、そういうちゃんとした8ミリ映画を撮っていたけど、こっちは単なる子どもだから。