【8区】8区区間記録の行方を日本一気にしている北海道の小松さん
平坦な前半と、上り坂が続く後半。8区は前・後半で全く違う特性を持つコースになっています。
それゆえ、序盤は毎年のように「区間新ペースです!」となるのですが、後半の遊行寺坂などのアップダウンで削られ、最後まで持たないのが8区の面白さ。特に今回は、例年なら日差しのきつい時間帯ながら曇り空ということもあり、今年こそ区間新が出るのでは!と盛り上がっていました。それでもやっぱり出ないのが8区の難しさなんです。
そんな8区の区間記録をもっとも気にしているのが、2019年の東海大在学時に区間記録を更新した小松陽平さんでしょう。彼は自分の記録の行方を見届けようと、戸塚中継所で待機。Xで「覚悟は出来ています」とポストしていました。
戸塚中継所到着しました。
— 小松陽平 (@Komatsu_8) January 3, 2025
覚悟は出来ています。#箱根駅伝 #8区 pic.twitter.com/fI3OccqSFz
小松さんは東海大からプレス工業、日立物流(現ロジスティード)で競技を続け、2024年に引退。現在は北海道に住んでいます。北海道からわざわざ神奈川まで……。そこまでの思い入れを感じるのは、國學院大時代に10区を走った際、コース間違いをした交差点に毎年現れる寺田夏生さんぐらいのものです。
レース後、小松さんは「改めて自分の記録を誇りに思います!」とポスト。これを見て、陸上選手は色々な記録を持っているけれど、箱根の区間記録はやはり特別なものなんだと感じました。小松さんの区間記録更新は来年に持ち越されましたが、この難コースを誰が攻略するのか。楽しみです。