2025年2月15日。timeleszの新加入メンバーを選ぶオーディション番組『timelesz project』(以下、タイプロ/Netflix)が、ついにフィナーレを迎えます。

timelesz。(左から)松島聡、菊池風磨、佐藤勝利(『timelesz project』公式Xより)

 1万8922名の応募者から勝ち上がったファイナリストは浅井乃我さん、猪俣周杜さん、篠塚大輝さん、寺西拓人さん、橋本将生さん、浜川路己さん、原嘉孝さん、本多大夢さんの8名。この中からtimelesz(佐藤勝利さん、菊池風磨さん、松島聡さん)に加わるのは誰なのか。そして、何人が選ばれるのか?

 前代未聞の“仲間探し”に踏み切ったtimeleszの軌跡と彼らの夢、そして、推しの決意に驚きながらも支え続けたファンの思いを今一度振り返りたいと思います。

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メンバーの欠員に揺れてきたグループ

 そもそも、なぜ、メンバーを増やすのか? その真意に迫るには、これまで欠員に揺れてきたグループの過去を見つめる必要があります。

 timeleszの前身であるグループSexy Zoneは2011年11月16日に、佐藤勝利さん、中島健人さん、菊池風磨さん、マリウス葉さん、松島聡さんからなる「平均年齢14.4歳の5人組」としてデビューしました。

「平均年齢14.4歳の5人組」としてデビューしたSexy Zone(『Sexy Zone』/2011年)

 ローティーンの愛らしさみなぎるグループでしたが、デビューから3年後の2014年、突如彼らに「中島、菊池、佐藤による3人体制に移行せよ」という命が下ります。これには、「可愛らしいから男らしい」へと色味を変えたい事務所の意図があったように思います。グループのシフトチェンジを象徴し、3人のみで発売されたCDには『男 never give up』などがあります。

突如3人体制に(『男 never give up』/2014年)

 マリウスさん、松島さんはそれぞれ「Sexy Boyz」、「Sexy 松(Show)」というユニットを組み、メインから一歩引いた弟分としての活動を余儀なくされました。

 ちなみに、「Sexy Boyz」には当時ジャニーズJr.だった神宮寺勇太さん(現Number_i)、岩橋玄樹さん、「Sexy 松(Show)」には松田元太さん、松倉海斗さん(ともに現Travis Japan)らが参加していました。

松島聡(中央)とともに「Sexy 松」として活動していた、Travis Japanの松倉海斗(左)と松田元太(右)(timelesz公式インスタグラムより)