「♪カニ 食べ 行こう」誕生秘話
阿川 暇そうなって(笑)。
奥田 僕もまあ、プロデュースをやってみたかったから。陽水さんにも「曲作ったんですけど、歌詞作ります?」みたいなこと言って巻き込んで、そしたらあの「♪北京 ベルリン~」が届いたんです(「アジアの純真」)。「なんじゃこりゃ?」と。
阿川 どう思ったんですか、最初。
奥田 僕も別に大したことじゃ驚かないんで、受け入れましたけどね。PUFFYの2人も嫌だとは言わないし。だから……全員なんだかわからない感じで作った曲なんですよね。
阿川 なんじゃそりゃ(笑)。でもそれが意外に売れちゃって、次が「♪カニ 食べ 行こう」(「渚にまつわるエトセトラ」)でしょ?
奥田 陽水さんってね、めちゃめちゃカニ好きなんですよ。
阿川 アハハハ。そうなの?(笑)
奥田 なんかあったら「カニでも食べながら」っていうんすよ。よっぽど好きなんだな。陽水さんの北海道のツアーにゲストで呼ばれたときもカニ食べてました。そのときのツアーメンバー、毎日カニ食べすぎて、全員太ってて(笑)。とにかくなんかあったらカニカニカニカニ言ってる。だから「♪カニ 食べ 行こう」はまあ、食いたかったんでしょう。
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さらに対談では、奥田が広島で過ごした幼少期や阿川佐和子との意外な縁、ユニコーン時代のエピソード、ソロ活動30周年の心境、そして現在の音楽に対する姿勢について語っている。インタビューの全文は『週刊文春 電子版』および2月27日発売の『週刊文春』で読むことができる。
