(1)“解体なしのデビュー”を奪われたことへの拒否感
ひとつには、「ここ最近、人気グループは解体なくデビューに至るケースが通例となっていた」ことが挙げられます。
Snow Man、SixTONES(ともに2020年デビュー、以下同)、なにわ男子(2021年)、Travis Japan(2022年)、Aぇ!group(2024年)らはジュニア時代に結成され、解体されることなくデビューを迎えました。この中でデビューまでの期間が最も長かったのは2012年結成のSnow Man。最短のなにわ男子でも3年間ジュニアで活動していました。
ファンにとって青天の霹靂だった
そのため、ファンも「推しのグループはいつか必ずデビューする」と信じて応援することができました。
HiHi Jets、美 少年、7 MEN 侍は単独でコンサートツアーも開催し、その実力を見せつけてきました。2016年結成のHiHi Jetsをはじめ、3組とも5年以上、グループとして活動しています。彼らのファンにはすでに“H・A・F”(ハフ/HiHi Jets)、“美 少女”(美 少年)、“姫、痺愛”(ひめ/7 MEN 侍)というファンネームもあり、デビュー組と遜色ない応援体制が築かれていました。
まだ結成して日が浅いとか、メンバーの適性を見ているといった“様子見”の段階でもない。そんなグループをバラバラにされるのは、ファンにとって青天の霹靂です。
ここまで“デビューしぐさ”をさせておいてリセットされては、嘆きたくもなりましょう。
過去にもあった同様の事例
ただ、往年のファンからすると「やはり歴史は繰り返されるのか」という思いもよぎりました。
「自分はHey! Say! JUMP、娘は美 少年のファン」だというAさんは、グループの解体に泣いて怒る娘を見て、「自身の古傷が疼いた」と言います。

