SMAPの“公開処刑”を思い出すかのような……
それは、かつてSMAPが冠番組「SMAP×SMAP」で“解散報道で世を騒がせたことを謝罪”させられた姿をも彷彿とさせました。「こんなことをさせて、事務所の誰も疑問に思わなかったの?」「運営にまともな感覚を持った人はいないのか?」と憂う声も上がりました。
もしも今回のジュニア解体について、事務所の代表やそれに該当する立場の方が前に出て、その決断に至った経緯や再編の方法を語っていれば、ファンの受け止め方も違うものになったかと思います。ジュニアとファンの双方に寄り添っているということをより目に見える形で示していたならば、もう少しやわらかく着地できるはずでした。
現状のACEes、KEY TO LIT、B&ZAIを見ると、王道アイドル、個性派アイドル、バンド系アイドルに振り分けられているようです。だとすれば、「この3タイプのグループを作るので、オーディションを行う。ジュニアであれば誰でも参加でき、選考の過程をオープンにする」などの形を取れば、時間がかかったとしても、新グループ結成への理解をより得られたのではないでしょうか。
「ファンが批判するのは最初のうちだけ」と言われたらそうなのかもしれません。とはいえ、願わくばどのフェイズでもファンとタレント双方が幸せでいられる道を示してほしいものです。
堂本光一は「変化する事を恐れたり拒絶する人もいるけど」
筆者は、今回のジュニア解体は“パンドラの箱を開けたようなもの”だったと思います。中からはファンの悲嘆や不満、ジュニアの戸惑いや葛藤など、さまざまなものが飛び出しました。けれど、災いを吐き出したパンドラの箱に“希望”が残ったように、ジュニアたちの往く先にも明るい光があると信じたい。
たとえば、先輩として激動のジュニア界を見てきた堂本光一さんは、インスタグラムを通じて後輩たちにこんなエールを送っています。
「思い描いていた事が急に180度変わってしまう事もある 人生は常に選択を迫られるが選択すら出来ずに進まなければならない時もある 変化する事を恐れたり拒絶する人もいるけど 予想できない事を恐れるのは当然 でも恐れてる時点でもうストーリーは生まれてる」
ジュニアたちが強く勇ましく道を拓き、涙した日を笑い飛ばせる日が来るといいのですが。彼らと、彼らを愛するファンがいつも笑顔でいられることを願ってやみません。



