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文春野球「コミッショナーだより」6月号

文春野球コラム ペナントレース2018

2018/06/13
note

パ・リーグ「“現役選手”VS“在野の文士”による首位攻防」

 続いてパ・リーグです。

1位 北海道日本ハム 16763HIT -
2位 千葉ロッテ   12921HIT -
3位 オリックス    9767HIT  -
4位 ソフトバンク   7003HIT  -
5位 東北楽天     6529HIT  -
6位 埼玉西武     6181HIT  -
(5月31日現在)

 絶好調の首位日本ハム、5月は負けなしの5連勝で4月からの連勝を7に伸ばしました。HIT数も前月比+2000と申し分はありません。5戦ともすべて1000HIT越え。“えのこず”と呼ばれる監督とエースの最強コンビ、えのきど監督の「大々々注目しているからこそ言いたい ファイターズは清宮幸太郎だけのチームじゃない」(5/8)は2000HIT越え。近藤健介よろしく5月の月間打率驚異の4割超えを果たした斉藤こずゑさん。「日本ハム・玉井大翔の活躍で思い出す盛田幸妃さんの言葉」(5/17)、「日本ハムのドラ2ルーキー・西村天裕が大切に飾っている1枚の色紙」(5/31)は両方とも約2500HITと筆を振ればHITとなる打ち出の小槌です。さらに代打で登場した青空百景さん「ミステリマニア、栗山英樹監督の著書からファイターズの謎を強引に解く」(5/24)。その内容も素晴らしかったですが、ある意味衝撃的だったのが冒頭の“えのきど監督からの推薦文”。

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〈日本ハムは大方針として「元監督」も「現役選手」も起用しません。文春野球コラムをそのような場だと解釈していないからです。〉と、日本ハムはネームバリューに頼らず、在野から面白い素材を発掘して勝負すると宣戦布告をしました。これは楽しみですね。

 そして、その日本ハムを追うのが「現役選手の代打」で世間をざわつかせる千葉ロッテ。先月の鈴木大地選手に続き、今月も5月16日に中村奨吾選手が登場。「“決して足は速くない”ロッテ・中村奨吾の盗塁が増えた理由」で約3000HITを稼ぎ、一時は3位に落ちていたマリーンズを立て直しました。また、前回は「現役選手のあとはレギュラーコラムのHITが伸び悩む」という傾向が見られ、“ドーピングの後遺症”などと囁かれましたが、今月は梶原監督のレギュラーコラムも数字を持ち直し、5月29日の「ロッテ・福浦和也がミーティングの席でしみじみと語ったこと」で久々に2000HIT超。後半勝負を決め込む梶原監督の想定通りに事は進んでいるようです。これからの“現役選手”vs“在野の文士”の戦いも楽しみですね。

 3位のオリックスは、5月1日に木村教授の豪打が炸裂。「南北首脳会談に学ぶ、オリックスのチーム状況を変える方法」という政治と野球、金正恩と文在寅と福良淳一が三つ巴で38度線上をたゆたうような歴史的コラムで一時は2位に浮上。DOMI監督も「後藤駿太の一軍合流で実現する“バファローズらしい戦い方”とは?」(5/22)で楽天に快勝しましたが、5月16日千葉ロッテとの2位3位直接対決で代打・中村奨吾選手が登場。先月の木村教授に送り込まれた鈴木大地選手に続いてのオリックスへの現役代打にDOMI監督は「ロッテはオリックスを恐れている」と断言。これを迎え撃ったのは、最近「パソコンでも書けるようになろう」と本格的に原稿に取り組む姿勢を見せ始めたRISAさん。「オリックス逆襲の可能性 勝利のダンス“勝ちSKY”を踊りたい!」で1000近いHITを得る大善戦でしたが、健闘虚しく敗れてしまいました。

 4位から6位は900HIT内での接戦です。4位のソフトバンクは対戦成績3勝1敗でタっちゃんこと田尻監督、カっちゃんこと加藤さん、エース上杉さんがそれぞれ勝ち星を挙げました。なかでも5月15日「歩くスポンジ! ホークス19歳の左腕・古谷優人の学ぶ姿勢がすごい」で初勝利を挙げたのが上杉あずささん。積極的に試合に登板し経験を積んでどんどん上手くなっています。そして今月にはあの“みなみの三冠王”がついに復活するという噂。チーム「タッチ」揃い踏みで逆襲を目指します。

 5位は楽天です。順位は変わらずともHITの前月比が+4000と大幅な伸びを見せました。かみじょう監督は5月10日「今季未勝利でも、現在のパ・リーグNo.1左腕は楽天・辛島航だ」で早くも4勝目。勝利数トップに立っています。一方の河内一朗さん。5月30日横浜・高森監督との対戦テーマ「雨」対決に「楽天選手に聞いた『野球人生の中で最も記憶に残る雨の思い出』」で挑みこれに勝利。ひとつのテーマを複数の選手に当てる中の人ならではのインタビューが武器になりつつある河内さん。ここから伸びてきそうな予感がします。

 6位埼玉西武。こちらも阪神と同じく原稿はよくてもなかなかHITが伸びてこないのが現状です。そんな中でも、充四郎監督5月23日の「東北組と関西組の絶妙なハーモニーが“強い西武”を作ってる」、上岡さんの「『絶好調? とんでもない!』西武・辻監督が語る圧倒的強さの理由」(5/1)は1100HITを越えるなど、山賊打線の勃興により“強い西武”の記事が好評を得ました。というわけで、こちらも最後にお願いです。西武ファンの皆さま、文春野球には“HIT”という機能がございます。お友達やご家族、山賊たちにも是非教えてあげてくださいね。

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