――笠原さんは、どんなふうに“ご自愛”されていますか? 健康面で気をつけていらっしゃることとか。

笠原 仕事終わりにサウナに行くことと、とにかくよく歩くこと。サウナは小さい頃から親父にしょっちゅう連れて行かれて、いまも基本毎日行く。

――サウナではけっこうしっかり温まって、水風呂と交互に?

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笠原 しっかりどころじゃないよ。5セットくらいする。歩くというのは、エレベーターやエスカレーターを使わない。それくらいだね、ジムに通ってるわけじゃないし。

 

――食べることはふつうに?

笠原 好きなものを好きなように食べる。ただお昼だから食べようとか、そういうのはないね。お腹が空いたら食べるし、空かなかったら食べない。日によっては1日1食になっちゃうときもあるし。

 でもなんていうのかな、そうしないといけない、やろうって構えると、負担になってくるじゃん。別にお腹が空いてないんだったら、食べなくてもいいし、お腹が空いてるほうが美味しく感じる。そのほうが理にかなってると思うわけよ。それぐらいですよ、モットーにしているのは。

笠原さんが週刊文春で連載をすることを決めたワケ

――こうしないといけない、という思考を手放すことでしょうか。

笠原 あとは電車のなかでスマホをいじらないようにとか。新幹線では仕事をするのでスマホを見ちゃいますけど、そのへんの山手線だなんだって乗ってるときは、まわりがみんなスマホを見てるからね。逆に気持ちわるいなと思って、俺はわざと文庫本を読みますよ。かっこつけて。

 

――最近なにを読みましたか。

笠原 最近というか、常に読んでるよ。昔から大好きな池波(正太郎)先生、東海林(さだお)先生、伊集院(静)先生。男はやっぱり文庫本だよ。

――今回の新連載は、伊集院静さんの週刊文春での過去の連載「悩むが花」のレシピ版のようなイメージでもありました。もしかするとそれもあって、今回の依頼を受けてくださった?

笠原 うん、まあいいかなあと思って。

――タイトルにもある「ちゃんと食ってるか?」って、お子さんとかまわりに言います?

笠原 あー、若いスタッフには言うねえ。

――なんて返されます? 「食べてます!」とか?

笠原 自分の子どもなんて素っ気ないもんだよね。「はー、食べたー」とか。

――心配されるんですね、お子さんたちがちゃんと食べているかどうか。

笠原 会話のきっかけはどうしてもそうなっちゃうよね。

撮影 志水隆/文藝春秋
スタイリング 遠藤文香

INFORMATION

 笠原将弘さんの新連載「笠原将弘のご自愛めし ちゃんと食ってるか!?」は、週刊文春2025年4月10日号(4月3日発売)に掲載されています。「週刊文春 電子版」では、誌面ビューワーでお読みいただくことができます。

次の記事に続く 「親父やカミさんが亡くなるというときにも、お腹は減るじゃん」50代を生きる笠原将弘さん(52)が振り返る人間の“性”

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