「自分は人とは違うけど、それは個性なんだ」YouTubeを開始→りおなちゃんの性格が“変化”

――りおなちゃん自身は、YouTubeの活動をどう捉えているのでしょう。

佳寿美 これまでは、どこかで「自分は普通じゃない」「普通になりたい」と病気のことをマイナスに捉えていたんですけど。

 YouTubeで多くの人に受け入れてもらえるようになってからは、「自分は人とは違うけど、それは個性なんだ」と感じているというか。自分の良いところに目を向けるようになった気がします。

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YouTubeやSNSで明るい姿を発信している

――多くの人に知ってもらうことで、実際に生活しやすくなった部分はある?

佳寿美 それはあります。周りの人がうちの事情や、りおながどんな子かも知ってくれているから、サポートも受けやすくなったというか。

 小学校に入学する前も、校長先生が「YouTube見てるよ」と言ってくれて、理解を示してくれました。

――視聴者からはどのような反響がありますか。

佳寿美 車いすの方からは「励まされました」「一緒に頑張ろうね」「車いすへの社会の理解が深まるから、発信してくれてありがとう」と言っていただきました。

 子どもの低身長や側弯症に悩んでいる方も結構いて、そういう方からは「参考になります」と言ってもらえますね。

「子どもでお金を稼ぐな」「子どもの顔をネットに晒すな」と批判の声も…

――一方で、批判的なコメントを残す人もいるそうですね。

佳寿美 「子どもでお金を稼ぐな」というのは一番言われますね。「子どもの顔をネットに晒すな」「子どもの口のきき方をどうにかしろ」というのも多いです。

小学生になったばかりの頃のりおなちゃん

――そういったネガティブなコメントに対しては、どう対処していますか。

佳寿美 最初の頃は「こういう思いでYouTubeをやっています」とかお返事したりしてたんです。批判する人の意見もわかるというか、私も子どもをSNSに出すことは反対で、出さなくて良いなら出したくないと思っているので。

 でも私たちは「こういう病気の子が世の中にいます」と知ってもらうために発信しているから、その目的をわかってもらおうと頑張っていました。

 でもそのうち、批判してくる人に時間を使うより、ファンの方や応援してくれる方にお返事したほうが、よっぽど良いことだなと思うようになって。それからは、批判コメントはなるべく気にしないようにしています。