悪質な利用がされる可能性のあるソフトを…
当然ながらコミュニケーションにはリスクがつきものだ。ニンテンドー3DSでは『いつの間に交換日記』というゲームソフトにおいて、わいせつな画像が送受信されるケースが発覚した。サービスは停止となり、次の世代である旧スイッチではマイクもカメラもなくなっていた。
こういったコミュニケーションを復活させるにあたり、任天堂はきちんと対策を立てている。マイクはデフォルトでついているがカメラは別売りになっており、画像送信はしづらくなっているだろう。いわゆるペアレンタルコントロールもばっちりで、子供がビデオ通話を使う場合、親がアプリ側で都度許可する必要がある。安全面の配慮はしっかりしていそうだ。
とはいえ、コミュニケーションがあるところに問題は現れる。低年齢層のプレイヤーが仲間内で『フォートナイト』や『荒野行動』を遊んでいれば、だいたいいじめが起こるし、任天堂以外のゲーム会社がコミュニケーションツールを作成して販売するケースも考えられる。
旧スイッチでは、ダウンロードソフトを販売する場所である「ニンテンドーeショップ」がカオスな状況になっていた。参入障壁を下げたためか玉石混交(よりももっとひどい状況)になっており、目当てのソフトを探すのすら一苦労である。こういった場所が整備され、悪質な利用がされる可能性のあるソフトをきちんと排除できるかも重要となる。
スイッチ2ではおもしろいゲームがたくさん出るだろうし、魅力的な機能を備えた可能性のあるゲーム機だ。とはいえ、新しい挑戦には必ずリスクがつきものである。任天堂はハードルを乗り越え、旧スイッチを超えるような新しいゲーム世界を見せてくれるだろうか。
