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まだまだ「平祐奈の物語」は続く
平は、今もなお「物語の途中」にいる女優だ。その物語は、時に過保護にも思えるほど大切にされて育った少女が、自らの意志で世界とぶつかり、表現の幅を広げていく過程に他ならない。
金髪、ギター、やさぐれた台詞――これらは彼女のイメージを“壊す”ものではなく、“再構築する”ための要素として機能している。そしてインタビューで見せた、強さと明快さのある語り口は、今の彼女がもはや“清純派”という一言では収まりきらない存在へとステップアップしようとしていることを示している。
彼女のこれまでの歩みと、この役が持つ意味、そして観客や業界が彼女に寄せるまなざしの変化。これらが交錯する中で、俳優・平祐奈はようやく、デビュー当初から染みついていたイメージから脱却し、新たな“物語”を歩み始めたのかもしれない。そしてこの物語の続きを、私たちはこれからも、驚きとともに見守っていくことになるだろう。
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