――普通、ずっと一緒にいると嫌気がさしたりしそうなものですが、お二人は本当に仲が良いですよね? レギュラー出演されている『OH!バンデス』(ミヤギテレビ)内の一コーナー「TAXIめしリターンズ」を見ていても阿吽の呼吸です。
ジュン いや~ケンカばっかですよ(笑)。
レイ ずっと一緒だったんで仲がいいっていうよりは、協力してやっていこうみたいな感覚に近いのかな。
ジュン だな。一緒にいる方が頑張れるかなっていうのはあったかもしれない。
レイ 一緒に稽古して強くなった方が面白いっていうか、がんばれるんじゃないかっていうのはあったと思います。
ジュン 他の兄弟や双子がどうかは分かんないですけど、自分たちはそうでしたね。
「自分たちはやっぱり努力が足りなかったし、考えが甘かったなと思います」
――お二人は2009年9月場所から、ジュン選手は2017年5月場所まで、レイ選手は同年9月場所まで出羽海部屋の力士として在籍します。約8年の相撲人生を振り返ったとき、どんなことを思われるでしょうか。
ジュン 相撲は相撲で、人一倍以上はやったつもりではあるんですけど、結果的に関取にはなれなかった(※ジュン選手の最高位は西幕下47枚目。レイ選手の最高位は西三段目16枚目)。体力的なことで言えば、もっと続けられたと思います。自分らは仮に番付を上げることが厳しいと感じ始めたら、節目の30歳を区切りにしようとレイと話していたんですよね。
レイ 兄も言った通り、稽古はやっていたと思うんですけど、関取になって番付を上げていく人って、本当に人の何倍も稽古をしている。そう考えると、自分たちはやっぱり努力が足りなかったし、考えが甘かったなと思います。
ジュン 当時親方でいらっしゃった貴乃花さんのお話などを聞いていると、むちゃくちゃ稽古をしているんですよ。稽古のしすぎで怪我をしてしまうならその程度で、上に上がっていく人は最低でも必ずそれくらいはやっていたと。自分たちはそこまでやっていたかと言われれば足りなかったんだろうと。
レイ 自分たちは年齢制限ぎりぎりの23歳から相撲を始めました。やっぱり子どもの頃から相撲をしてたり、学生相撲出身の力士には経験値で劣ってしまう。それを埋めるには稽古をするしかなかったと、今はすごく思いますね。

