格闘家としてRIZINに戻りたい

――レフリーがストップした後には、マットに突っ伏して叫びながら号泣してました。

あきぴ あれ、嬉しくて泣いていると思っている人も多いんですが、安心の涙なんですよ。「決まってよかった」って。そのあとに「マジで勝ったんだ。信じらんない」って嬉しさがやってきて。泣きすぎましたね。

――勝利インタビューでも泣いてました。

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あきぴ あれは喜びの涙です。感動しましたね。自分が勝って嬉しいというより、応援してくれている人の前で勝つことができて、それをみんなが喜んでくれていることが嬉しかったです。

 

――ご家族は来てたんですか。

あきぴ 来てないです。まだ下の子は小さいので、MMAを見せるのはもっと大きくなってからがいいかなと思っていて。私の夢はプロの格闘家になってRIZINに戻ることなので、RIZINに戻れる日がきたら家族を呼びます。子供たちに夢を叶える瞬間を見せたいんで。

 RIZINの榊原社長にも試合後「勝てました」ってLINEをしました。「いつか格闘家としてRIZINに戻るのが夢なんで、頑張ります」って送ったら、「試合見ました。必ず叶うと思います。頑張ってください」って返信が来て。今はそのLINEをスマホの待ち受けにしてます。

――いわゆるラウンドガールとかタレント的なことは、もうあんまり考えてはないんですか。

あきぴ そうですね。柔術の大会で呼ばれたら、メダルをかけたりとかそのぐらいはやるかもですけど、積極的にしたいというのはないですね。それに、この体型でラウンドガールみたいに露出するのは(笑)。

 RIZINガールの時の衣装の色がオレンジだったので、格闘技のユニフォームの色もオレンジなんですよ。技術、パワー、フィジカル。まだまだやらないといけないことは多いし、甘くはないんですけど、格闘家としてRIZINに戻りたいです。

 

撮影=細田忠/文藝春秋

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