ネット上では、「私の学校のような地方大学に来て7曲も歌ってくれたLE SSERAFIMはマジで女神だ」「激しいダンスを踊るのにも音程が安定していて驚いた」「実際に見てこそ彼女たちの真価が分かる」など、公演を観覧した大衆の好意的な評価が続々と上がってきた。彼女たちの舞台を実際に見た人々の声によって、それまでのマイナス評価が一変したのだ。

2024年9月、MTVビデオ・ミュージック・アワードに出席したLE SSERAFIM ©AFP=時事

一変したコメント欄にファンは涙

 LE SSERAFIMの努力は、2025年3月のカムバック(=新曲のリリース。また、それに伴ってメディアに露出すること)でも高く評価された。

 たとえば3月21日のKBS音楽放送の「ミュージックバンク」では「HOT」で1位を獲得。この番組で1位を獲得したアーティストは「アンコール」として生歌を披露するため、アーティストの歌唱力が測られる場でもある。しかし、今回LE SSERAFIMに対しては、否定的なコメントがほとんど見られなかった。

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「メンバー全員のライブの実力が向上している」「カズハの新発見!」など好意的な意見が多く、LE SSERAFIMのファンたちは、「(炎上してから)怖くてコメント欄を見ることができなかったが、とても感激した」「コメント欄が称賛でいっぱいで、涙が出る」という感想を上げた。

LE SSERAFIM公式Xより

 悪質なコメントが相次いでいたことから、グループの公式SNSだけでなくメンバーの個人アカウントまでコメントを遮断してきたが、この頃にはすべてのアカウントでコメント閉鎖を解除した。

“成長型アイドル”として真価を発揮

 韓国の音楽ファンはアイドルにも厳しい実力を要求する。歌唱力に懸念があったLE SSERAFIMは、韓国人の基準から見れば、「アーティストではなく、単なるパフォーマー」というイメージもあった。

 さらにHYBEという巨大な事務所のバックアップを受けて華麗にデビューした彼女たちに対して、「実力が伴っておらず、過大評価を受けるガールズグループ」という好ましくない視線も多く、「オッカ」に苦しめられることもあった。

LE SSERAFIMの公式Xより

 しかし、LE SSERAFIMは厳しい評価を受けてもなお淡々と努力を尽くした。「もう終わった」という世間の評価を覆し、再び華やかに復活したのだ。だからこそ韓国のメディアは、現在LE SSERAFIMは“成長型アイドル”としての真価を遺憾なく発揮しており、ここからが彼女たちの「真の全盛期」になると展望しているのだろう。

最初から記事を読む 「あまりにも歌がヘタ」「実力不足」批判も越えて…デビュー3周年を迎えたLE SSERAFIMの"転機"《現地記者が解説》

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