Kozy「布施は嫁はん(パートナーのROSEさん)が、中学生までここの近所やったから。僕は尼崎やから全然土地勘はないんで、まったく未知の場所やけど。でも尼とさ、似てるとこあるよ。下町やし。町工場、中小企業が多いところで、商店街はあるし。物価安いし。そやから、寂れてるけど、なんでも一応あるし。それに近大、商大、樟蔭とか、若い子が多いですよ」
通うわけにもいかないということで、家も引っ越したらしい。まさしく再出発である。
Kozy「家賃も3分の1ぐらいやで、こっちやったらね。安いんで、なんとかメシ食っていけるかなと思って。そやからこっちへ来たんですけどね。まあ、俺がおったらZZ BARなんやけどな。大変ですわ」
「これからやね。あと何年生きられるかわからへんけど、とりあえず死ぬまでは(笑)」
地元ということで、ROSEさんはどう感じていらっしゃるのだろう?
Rose「懐かしい街なんで。同級生もけっこういてるし。だから逆にそのほうがいいんじゃないかっていったんですよ。結果として、まあ、まだどうなるかは見えないけどねえ」
Kozy「俺、70やろ。団塊の世代がもう全部引退して来ないでしょ。要するに店ってこう、世代交代していかないと。どんどん変わっていくんで、世の中も。そやから、別に新しいところでやっても結局一緒なんで。そんなのをちょっとずつこれから広げていくわ」
Rose「まあ、音楽好きはどこの街にもいるんでね」
Kozy「布施からはミナミに遊びに行くけどな、ミナミの人が布施までなかなか来てくれんから、それをどうつかむかみたいなのはあるけど。でも、とりあえず横のつながりをちょっとあれしていかんと。普段来てくれる人ってやっぱり地元の人たちやからな」
Rose「あとはインバウンドがないんで。布施はね」
Kozy「そう、ないのや」
Rose「『SEKAI HOTEL』っていう民泊みたいな変なホテルがあって。要するに『ごはんはここの店で食べてください』『お風呂はここにお風呂屋さんがありますよ』と、街全部がホテルという。それが布施にあるんです。だから、そこにおもしろがって泊まる外人がたまにいるみたいですけど」
Kozy「さびれた商店街をな、ちょっとあれしようと」
Rose「そうそう。なんとか布施を盛り上げようとしている人たちはいるので、そういう人たちとコラボレーションしていったら、なにかおもしろいことできるんじゃないかなっていう発想もあります」
Kozy「だから東大阪には、海外の人を呼び込むという発想がないんですよ、きっとね」
Rose「いまはね。でも、それは仕掛けひとつやと思うわ」
Kozy「そうなんだよ」
Rose「せっかくラグビーの街やっていうのにね」
Kozy「だから(ラグビー場のある)花園でお金落とせへん、泊まるところがないから。そういうことになってたんでね」

