「求められる仕事量と質でいうと、いちばん大変だったのは、京都です」

――京都は「室町和久傳」ご出身の店主による懐石料理店「杦(せん)」でご修業されて、最後は3番手になられたとか。

 京都といえば、日本料理の本家本元といいますか、どうですか、大変でしたか?

リカルド はい、どこでも。

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――どこでも大変?

リカルド どこでも大丈夫です。

ミオ いろいろ気を遣っているのだと思います(笑)。求められる仕事量と質でいうと、いちばん大変だったのは、京都です。

――旅館よりも?

ミオ はい(きっぱり)。お店がお客さんに提供しているすべてのものの質が圧倒的に高い。うつわのことも、ここでたくさん勉強して。

 当時、お店の皆敷(かいしき)をもらって帰ってよかったので、家で料理の練習をしていましたね。「季節がかわるからいいよ」って言ってくださったので。

 
 
 
 
 

――お写真を拝見しましたが、感動しました。ものすごくきれいで、鯖寿司とか、とってもおいしそう。

 あの、いわゆる料理人さんは、家でお料理の練習ってされるものですか?

リカルド ノー。

ミオ してる人はいるかもしれないけれど、あのときのリカルドは、ちょっと私の目からみてもすごい勢いでした。