「中学さえ通えず、13歳から少年工」過去には反日発言も…韓国・李在明大統領の“タフな人生”と日韓関係の行方〈日本の政治家は対抗できるのか？〉

Q　韓国、李新大統領ってどんな人ですか？

　6月4日に就任した韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領。過去には「反日」的な発言があったというニュースも見ましたが、どんな人物なのでしょうか。（50代・女性・看護師）

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A　大統領になるや「日韓関係は大事」と……

　過去には反日発言をしていましたが、大統領になるや「日韓関係は大事」と言い出すなど変わり身の早い人です。

　そもそもは大変な苦労人です。李氏が生まれたのは1963年。生まれた場所が慶尚北道奥地の田舎で交通機関もなく、出生届けが1年遅れたそうです。

　生まれた場所は焼き畑農業が中心だったといいます。小学校までは往復12キロの山道を毎日歩かなければならず、大雨が降れば橋が水に浸かって通れなくなったりして、出席できた日数は僅かだったようです。

9人きょうだいの7番目、中学にさえ通えなかった

　李氏は9人きょうだい（5男4女）の7番目です。姉2人は夭逝したので、実質的には7人きょうだいでした。

　李氏が奥地から城南市に引っ越したのは、父親が花札賭博で大損をして畑を手放したから。その後、父親は金を貯めてマイホームを手に入れたいと必死になり、「電気代がもったいない」と言って、夜勉強しようとすると部屋の電気を消したというのです。

　李氏が中学校に行きたいと言っても許されず、13歳から少年工として工場を転々とさせられ、手袋製造工場では旧式のプレス機で左手を骨折。李氏は、いまもその後遺症で左手の自由が利きません。

タフな李氏に対抗できる政治家はいるのか？

　父親は中学校に通うことを許してくれませんでしたが、高校入学検定試験に合格。それでも高校に行けず、塾通いだけは認めてもらえましたが、塾の費用が払えず、塾の先生が無料で教えてくれたそうです。

　検定試験で高卒資格を得て大学入試に挑戦し、韓国の中央大学法学部に入学。奨学金を得ながら猛勉強をして司法試験に合格。弁護士になり、やがて民主活動家として頭角を現すようになります。

　日本の政治家には、世襲で国会議員になった人が多く、こんなにタフな人物と対抗できるのか不安になります。

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