「昭和レトロ女子」としてSNSで発信している、俳優の増田樹乃さん(23)。レトロ服を約3000着も所有し、レトロ服専用の衣装部屋を作るために自宅を改装。服の収集や自宅の修繕を含め、「昭和レトロ」に費やした金額は1000万円を超えるという。

 SNS総フォロワー数約10万人の人気を誇る彼女に、レトロ服を着るようになった経緯、レトロ服を着る際のこだわりや周囲の反応、SNSの反響などを聞いた。(全2回の2回目/1回目から続く)

増田樹乃さん ©佐藤亘/文藝春秋

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「おばあちゃんもひいおばあちゃんも、こんなかわいい服着てたんだ!」レトロ服を集め始めたきっかけ

――じゅのさんは現在、約3000着のレトロ服を持っているそうですね。そもそもレトロ服を着るようになったきっかけは何だったのでしょうか。

増田樹乃さん(以下、じゅの) 中学生の時、おばあちゃんとひいおばあちゃんのお下がりを受け継いだんです。ちょうど私も着られる身長になったということで。

――初めてレトロな服を着た時、どんな気持ちでしたか。

じゅの AKB48のPVでもレトロがテーマのものがあって、もともとかわいいなとは思っていて。実際に着てみたら「おばあちゃんもひいおばあちゃんも、こんなかわいい服着てたんだ!」って感動しました。そこから少しずつレトロ服を集め始めるようになったんです。

レトロ服を着こなす増田樹乃さん(写真=本人提供)

「大切に受け継がれてきたんだな」どうやって3000着ものレトロ服を集めたのか

――どうやって約3000着も集めたのでしょうか。

じゅの 最初は、メルカリや古着屋で買っていました。SNSで昭和レトロ好きを発信するようになってからは、いろんな方から「おばあちゃんのお下がりをじゅのちゃんに着てほしい」と譲ってもらうことが多くなりました。

 年代ものなので、ボタンが取れかかっていたり、シミがついていたりするものもあります。でも、洋服に元の持ち主の名前がついていたりするのを見ると、「大切に受け継がれてきたんだな」と思って、愛おしくなるんですよね。

約3000着のレトロ服を所有している(写真=本人提供)

 それに、メルカリの出品者やレトロ服を譲ってくれる方が丁寧に注意書きをつけてくれたりするので、私もそれを見ながら補強したり、お直ししながら大切に着ています。