この町にやってきて抱いた最初の印象は、「茶色い町」というものだった。
新潟県長岡市、人口約25万人を抱える新潟県第二の都市。その玄関口の長岡駅は、上越新幹線も停まる立派なターミナルだ。
否が応でも目に入る“茶色すぎる道路”
駅ビルは商業施設になっていて、鉄道のお客に限らず老若男女が行き交う。
駅前も東口と西口、どちらも大きな駅前広場を持って、各方面への路線バスが発着する。その周りには商業施設などが取り囲み、まさしく県内第二の都市にふさわしい、活気と風格を備えたターミナルといっていい。
だが、そんな長岡駅前から少し歩けば否が応でも目に入る。道路という道路、アスファルトというアスファルトが、どれもこれも赤茶けているのだ。
東京でいつも見ている道路は灰色というかグレーというか、色彩に乏しい。それが新幹線に乗って長岡までやってくると、なぜか道路が赤茶色。出張か観光か、何かでこの町を訪れた人は、「赤茶の道路」が脳裏に焼き付くに違いない。
長岡の道路が茶色いのは、この町が雪国だからだ。




