グラビアアイドルとして活動しながら、タクシードライバーとしてハンドルを握っている、中島由依子(38)。SNSなどで「タクシー界の天使」「美しすぎる」と話題になっている。
そんな彼女に、タクシードライバーという仕事の過酷さ、芸能界には興味がなかった幼少期、31歳で奈良から東京に出た経緯などについて、話を聞いた。(全3回の1回目/2回目に続く)
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「芸能活動を続けるのにはタクシーが絶対に必要」って思っていた
――グラビアイドルとタクシードライバー。親和性ゼロって感じですが、両立はすんなりできましたか。
中島由依子(以下、中島) 私が働いているコンドルタクシーって、タクシー業界のなかでもイレギュラーな存在で。「芸能の仕事あるなら、そっちを優先しても大丈夫!」みたいな雰囲気なんですよ。
いまは、ちょっと勤務形態が変わっているんですけど、私が入ったころはそんな感じでしたね。おかげで、無茶せずに両立することができました。
――でも、タクシードライバーの「いろは」を覚えることに注力して、グラドル業が手薄になったりしたのでは。
中島 とりあえず、「自分が芸能活動を続けるのにはタクシーが絶対に必要」って思っていたので。「タクシーを辞めるわけにはいかない。まずは、こっちを伸ばしていかなきゃ」と燃えていましたね。
――タクシードライバーとの兼業が売りになるとは。
中島 もう、入ったときから売りになるって思いました。だから、研修中でまだドライバーにもなっていないのに、オーディションで「タクシードライバーもやっています!」って言いまくってました(笑)。まだ見ぬ武器を振りかざしてましたね。
朝の8時に出庫して、夜中の2時、3時ぐらいまでのハードワーク
――タクシードライバーとしての1日のスケジュールは、どういった感じで?
中島 いまは朝の8時に出庫して、夜中の2時、3時ぐらいまでやっています。
――え、ぶっ続けで?
中島 タクシーって、2日分仕事するんですよ。で、次の日は「明け(休み)」になるんです。
――朝8時から夜中3時の間に、寝ることはできるのですか。
中島 眠くなったら、停めても大丈夫なところに停めて、車内で寝てます。おじさんドライバーの方々が寝ているタクシーがバーッと並んでいるなかに、私も混じって寝ているという。

