豊田清コーチの指導で球速146キロまで回復するも…

 それで2年目を迎え、お世話になったのが豊田清さん。当時は巨人の二軍投手コーチでした。とても厳しい方で、はじめはびびってしまいなかなか話しかけられなかったのですが、「弟子入りさせてください」とお願いして、イップスを治すために練習を見ていただきました。それが実り、球速が一気に上がりました。一時期120キロくらいまで落ちていたストレートが、146キロ出るまでに。2年目の冬に台湾でのウインターリーグに参加して、15イニング無失点の結果も残すことができました。

 

 その成果を見た内海哲也さんが、2年目オフにグアムでの自主トレに誘ってくださいました。お世話になった3人目です。「いまは育成だけど、来年がんばるんだぞ」と期待してくださって。投球についてたくさんのことを教えていただきましたし、一流選手のストイックな姿勢を目の当たりにできました。

 でも、残念ですが3年目に結果を残すことができず、自由契約ということになりました。みなさんから受けた恩を野球でお返しできなかったので、なんとかいま進めているプロジェクトで貢献できたら、とよく考えますね。

次の記事に続く 巨人→アクセンチュア→起業の柴田章吾さん(36)が語る、「コンサル挑戦の涙」と“ドラゴン桜”を驚かせた「甲子園の新プロジェクト」

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