胴の長さが足りなくて、遊園地のアトラクションで恐怖体験

――その他にも街中で身の危険を感じることはありますか。

星来 ちょっと違うことですけど、東京でナンパされた時、恐怖を感じました。担いで連れ去られちゃうサイズ感なので、夜はなるべく1人で出歩かないようにしていますね。

 あと、これもまた全然違う角度ですけど、遊園地のアトラクションにも気をつけなきゃいけなくて。

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――絶叫系のアトラクションだと身長制限がありますよね。

星来 ディズニーとかのアトラクションだと制限は120センチくらいでギリ乗れるものが多いんですけど、もともと首の骨が弱いので、ジェットコースターが止まる時にガクッとなるのが怖くて、身長制限はクリアしてても乗ってこなかったんですね。

 でもこの前、うっかり乗ってしまったことがあって。ユニバのハリー・ポッターのやつなんですけど。

 

――身長はOKで乗れたけど……ということですよね。

星来 身長制限は122センチ以上でクリアしていたし、ジェットコースターみたいな急ブレーキがあるようなものではなさそうだったのでいけるだろうと思って乗ったら、肩を止めるバーと自分の体が合ってなさすぎて落ちそうになってしまって。

――それはめちゃくちゃ怖いですね。

星来 後から原因が分かったんですけど、脚はブラブラしているタイプのアトラクションだったので、身体をホールドするために、身長122センチぐらいの人の“胴の長さ”が最低限必要ってことだったんですね。

 だけど私は、小6の時に受けた側弯症の手術の影響で、117センチの当時の身長のまま胴の成長が止まっているので、全然、肩をガードできなくて。このままハリー・ポッターの世界に飛んで行っちゃうんじゃないかと焦りました(笑)。

 

SNSでの発信は続けたい…「アンチより応援の方が大きいので」

――今は芸能活動を開始され、「123cmの私の(高い棚にある)バスタオルの取り方‼︎」といった日常をSNSで精力的に発信されています。どんな反応がありましたか?

星来 はじめてすぐの頃は同じ障害の方とか、福祉とか医療に興味がある方からコメントをもらうことが多かったんですけど、最近では、「私と芸能人の推しが一緒だから」とか、私はクラリネットを吹いてるんですけど、「自分もクラリネットを吹いていて親近感がわいたから」みたいな理由でフォローしてくれる方がいて、当事者以外にも広がっているのを感じてうれしく思っています。

――逆に、アンチコメントがくることもありますか?

星来 「牛乳飲んだら?」とか「人生負け組」みたいなコメントがつくことはありますね。でも、アンチより応援してくれる方のほうが多いですし、トータルで見れば結局はプラスのほうが大きいので、発信は続けていきたいです。