——美幸さんのお姉さんとの思い出もあるそうですね?
れいあさん おばはバレエの先生なのですが、おばの家に遊びに行くと、私の髪をギチギチのひっつめ結びにされて、それはそれは痛かったことをいまでも覚えています。私は母の好みで髪が長くて、お人形さんみたいなくるくる巻きのパーマをかけていたんです。
——お人形さんがギチギチに。
れいあさん それがもう痛くて痛くて、よく泣いてました。でも怖いから「やめて」と言えず、我慢していたんです。おばはバレエの先生でいつも生徒たちの髪をおだんごに結びあげるので、きっと習慣だったのでしょう。
大学生くらいになるとその意味が理解できるようになり、味方にもなってくれて、だんだん頼もしい存在に変わっていきましたが(笑)。
——れいあさんはどんな大学生だったんですか?
れいあさん 毎日のようにディズニーランドに行っていましたね。当時は年間パスポートがあったんです。カメラが趣味なので写真を撮ったり、ショーを観たりするために1年で300日以上通い詰めたこともあります。『リトルマーメイド』のアリエルが好きなんです。
——アルバイトなどはしていたんですか?
れいあさん 高校生のころからマリーミーでイベントのお手伝いなどのアルバイトをしていたんですが、大学生になってからは、それに加えて書店でアルバイトをしました。
友達はカフェや飲食店で働いている友達が多かったんですけど、大学生同士でワイワイする雰囲気が私はちょっと苦手で、本が好きだったし家からも近かったので選びました。母も「あそこだったらいいね」と言ってくれて。
「門限は大学生になっても8時。母に交渉したのですが、ダメでした」
——初めての労働はどうでしたか?
れいあさん アルバイトの中でも一番年下だったので、かわいがってもらえたと思います。「レイア姫」と呼ばれてましたね。実はスターウォーズは観たことないんですけど(笑)。
——美幸さんからはそのアルバイトについて何か言われましたか?
れいあさん 近くのスーパーで買い物をするついでに覗きに来ることはあって、雑誌を買ってくれるなどしていたみたいです。でも私に直接話しかけることはなくて、先輩たちに「お母さん来てるよ」って教えてもらって気づくくらいでした。
——心配されていたということでしょうか。
れいあさん 心配しているというよりは、ちゃんとやれているか様子を見に来ていたくらいの感じでしたね。ただ別のところで心配はされていて、門限は大学生になっても午後8時でした。
私はお酒を飲めないので飲み会には行かないんですけど、大学生ってみんな夜まで遊ぶし、バイトの後にご飯を食べに行くこともありますよね。それで門限が嫌になって母に交渉したのですが、ダメでした。




