アーティストのanoがきのう9月3日、自身初となる日本武道館でのワンマンコンサートを開催した。
その大舞台を前に彼女は、《タイミング的にはもっと早くできたかもしれないし、できたと思うんですよ。でも、なんか違うなってずっと思ってて。自分はまだ胸張って武道館に立てるアーティストじゃないって。でも、ずーっとブレずに続けてきて、(中略)1個1個のステージにちゃんと立ってきて、ようやく地に足つけて武道館に立てるって思えるところまできたことはすごく嬉しい》と音楽誌のインタビューで語っていた(『ロッキング・オン・ジャパン』2025年7月号)。
彼女の活動のコアには常に音楽があり、ひらがなの「あの」名義でタレントや俳優などとして活躍する一方で、楽曲制作やライブに力を注いできた。上記の発言からは、アーティストとして一歩一歩ステップを踏みながらここまで来たという感慨がうかがえる。
年齢は非公表…歌手、タレント、俳優として活躍
一夜明けてきょう9月4日は彼女の誕生日である。年齢非公表のため、いくつになったのかはわからないが、大きな節目とともに新しい歳を迎えたことになる。それと同時に、武道館コンサートと同タイトルの新曲「呪いをかけて、まぼろしをといて。」もリリースされた。
今回の武道館コンサートの前夜というか当日の早朝には、ラジオのレギュラー番組『あののオールナイトニッポン0(ZERO)』(ニッポン放送)があったが、さすがに公演直前とあって生ではなく事前収録による放送だった。
これに対して昨年(2024年)2月、名古屋のZepp Nagoyaでライブを行った日は、今回とは反対にライブ後に番組があったが、このときはいつもどおり深夜3時からの生放送となった。ライブを観に行っていた筆者は、さすがにきょうの放送は収録だろうと思っていたので、彼女がライブが終わってすぐ東京にとんぼ返りして番組をやっていたのには驚いた。
当の彼女もその日の番組中のトークでは、リスペクトするバンド・クリープハイプとのツーマンライブだったのに打ち上げもせず、名古屋名物の味仙のラーメンも食べないまま、深夜3時から生放送なんて「常識では考えられない」と、同番組ではおなじみの饒舌にさらに拍車がかかり、愚痴をこぼしまくっていた。
ただし、トークはそれだけで終わらず、ライブでクリープハイプと共演できたばかりか、同バンドのボーカル&ギターの尾崎世界観がサプライズでこの時点での彼女の新曲「YOU&愛Heaven」(2024年1月リリース)をカバーしてくれ、それが本当にうれしくて、いい日だったと振り返ってもいた。


