おや? ホームからの光景に違和感が…

 かくしてやってきた木津駅は、2面4線の地上駅。3路線が乗り入れるだけあって、さすがに構内は広い。

 

 しかし、である。ホームから見る光景に違和感を覚える。駅の東側が、一面の田んぼなのだ。

 

 橋上駅舎の改札を抜けて、田んぼに誘われるように東口へ。すると、小さなロータリーの向こうから、次々と高校生がやってくる。

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 見れば駅前の田んぼの奥の高台に、木津高校という高校があるようだ。田んぼの中の目抜き通りは、高校生たちで溢れんばかりだ。

 

高台にはピカピカのニュータウンも

 さらに高校のある高台には、駅近くの田んぼとはうって変わってピカピカの真新しいニュータウンが広がっている。

 

 高校生の通学路になっている木津駅東口の目抜き通りは、ニュータウンに暮らす人々が駅に向かう道筋でもあるのだ。この道とて、ニュータウンと同じようにピカピカの新参だ。

 

 3路線が交差する要衝の駅と、駅前に広がる田園地帯、そしてその向こうの高台のニュータウン。

 ふたつの古都の間には、農村から都市へと移り変わる途中のような風景が広がっている、ということなのだろうか。それではまるで昭和だ。もうとっくに令和なのに。

 

 橋上駅舎の階段の脇にある、ホーム下を貫く地下通路を通って西口に向かう。