「日本のブランディングを変えていかないと、若者もいなくなりますし、国の価値が下がっていきます」

大西さんがある仕事で関わった高校生の「労働の未来会議」では興味深い結果が出た。現状の日本で働くことについての質問では回答が分かれたが、働き方が改善すれば100%がポジティブに回答し、日本での就職希望も90%に上った。

「働き方が変われば、日本の優秀な若者たちが残るんです」(大西さん)

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長時間働けば成果が出る時代ではない。ましてや、馬車馬のように働かされていいことなど何もない。高市新総裁においては、企業や社会には「人を無理やりにでも働かせよう」とする人々による被害者が女性を含めたくさん出ているという事実の再認識と、少子高齢化対策や日本経済成長の戦略としてのワーク・ライフバランス重視をぜひ、新政権の方針としてほしいものだ。

池田 和加(いけだ・わか)
MCC(マティアス・コルヴィヌス・コレギウム)若者研究所研究員・ジャーナルマネジャー/フリーランスジャーナリスト
文化、社会、ジェンダー、家族政策などについて様々な国際的メディアから日本語と英語で発信。ハンガリーの研究機関で若者研究にも携わる。
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