茅ヶ崎銀座を歩いてみる

 いつしか銀座通り、茅ヶ崎銀座などと呼ばれるようになり、1964年には茅ヶ崎ショッピングセンターが開業している。いまも営業中の、エメロードのシンボルだ。

 

 1985年には駅ビルの開業にあわせてエメロードとしてリニューアルされ、石畳でどことなく南欧風だ。茅ヶ崎の湘南ムード、その頃にはすでに定着していたようだ。

 

 そんなエメロードを北西に抜けると国道1号、東海道に出る。江戸時代から続く、日本一のメインストリートである。

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 もちろんいまでは往年の東海道、弥次さん喜多さんが歩いた時代とはまったく面影を異にしている。クルマがひっきりなし……どころかずらりと並んで昼夜を問わず渋滞状態。

 

国道沿いには立派な並木が

 そんな東海道、国道1号だけれども、茅ヶ崎あたりではいくらか古の東海道の面影を残している。それが、松並木だ。

 かつての東海道、道しるべになるように、また風雨から旅人を守るため、沿道には松の木が植えられていたという。それが茅ケ崎駅の近くの東海道にはいまも残っている。

 

 特にエメロードとの交差点から東に少し歩き、その名も「一里塚」交差点。そこから東に向かっては、明瞭に松並木を見ることができる。