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サザン通りを歩いてみる
以後、サザンビーチではサザンオールスターズをはじめとする多くのアーティストのライブ会場にもなっている。こうして現在の“湘南・茅ヶ崎”は形作られたのである。
茅ケ崎駅の南口。こちらは北口とは違ってペデストリアンデッキはなく、駅前広場からは海沿いの海水浴場などに向かうバスが発着している。広場を囲む繁華街には飲み屋やスナックなどが多く、北口の市街地と比べてやや歓楽色が強いようだ。
誤解を恐れずにいえば、昭和の香りの海の町。それがまだ、茅ケ崎駅南口には残っている。
そんな南口の駅前から南西方面、南湖地域を経てビーチに向かって延びる商店街が「サザン通り」だ。こちらもサザンビーチと同じく1999年に名付けられた聖地のひとつ。
その通りを少し進むと、サーフボードを括り付けた自転車を漕ぐ人もいれば、ウェットスーツ姿のおじさんの姿もあった。少し海とは離れていても、やはり茅ヶ崎は海の町、湘南だ。
駅の北には東海道、駅の南は湘南ビーチ。東京駅から1時間もかからない相模湾沿いの町は、こうして南北ふたつの顔を併せ持ちながら、湘南を代表する都市になったのである。
撮影=鼠入昌史
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