5. 鶯谷駅。ディープな「信濃路」でオシャレなガラスの器に入った「冷やしきつねそば」
鶯谷駅といえば、駅前にある「信濃路」が有名だ。NHKの人気番組「ドキュメント72時間」で放送されたほど。「信濃路」は24時間呑める居酒屋でもあるし、大衆そば屋でもある。午後4時ごろ猛暑の中、ヘロヘロになって入店すると、そこは異次元空間。お客さんの「ホッピーセットねえ」などの声が飛び交う。全員が酒を飲んでいたのだ。さすが信濃路。
やはりここは、シキタリに従い、「トマトハイ」と「冷やしトマト」を注文してしまった。グラスに半分以上焼酎が入って登場する。デルモンテのトマトジュースをドバドバ入れて完成。健康的なんだかわからない飲み物は禁断の旨さだ。「トマトハイ」に「冷やしトマト」は必然的な組み合わせ。トマトを「トマトハイ」に入れて飲むのがうまいのだ。
さて、「冷やしきつねそば」(350円)を注文すると、ガラスの小ぶりの器に入って登場した。これはオシャレだ。蒲田のみよし庵の冷やしと同じガラスの器。夏にはぴったりだ。そばは生麺でコシもある。つゆもしっかり冷たくうまい。〆に食べる「冷やしそば」も捨てがたい。
6. 日暮里駅。「一由そば」の「冷やしげそ天そば小」で暑気払い
日暮里駅前広場では、最近はマルシェみたいなのがいつも開催されている。暑い中お疲れ様です。催事場を尻目に向かうのはもちろん「一由そば」。夏バテ気味なので、「冷やしげそ天そば小」(250円)を注文することにした。
「一由そば」が有名になった理由には、24時間営業だったり、げそ天がうまいとか、リクエストメニューに応えてくれる、8月末に感謝デーがあるなどいくつかあるが、やはりこの「小」のメニューを販売していることだと確信している。たくさん食べることができないお年寄りでも、「おそばが食べたい」という声が多かった。女性でも「1玉は無理だけど、少しは食べたい」という人がたくさんいる。そういうリクエストに応えて、半玉を半額(かけそば220円なら110円)で提供している。なかなかできないサービスである。
「冷やしげそ天そば小」のそばは、夏バテ気味の時にはちょうど良い。げそ天はカリッカリ。つゆは返しもしっかりと出汁が香る。このバランスを出すのはそう簡単ではないと思う。