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冷たい“そば”が食べたい! 山手線「冷やがけ麺」の旅へ出かけよう。神田駅~田端駅編

きりっとしまった麺で、暑さ対策

2018/08/10

genre : ライフ, グルメ

note

7. 田端駅。至宝「かしやま」の「冷やし天ぷらうどん」

 さて、品川からようやく田端まで到着した。田端といえば、大衆そば・立ち食いそばの至宝「かしやま」がある。昭和43年創業。かつては駅で営業していたが、今は東側の高架の下の片隅でひっそりと営業している。自家製麺である。自家製のつゆは出汁が深く、返しもしっかりした江戸の味だ。夏に登場する「冷やし天ぷらうどん」(370円)は東京の冷やし系の頂点のひとつといってよい。浅めにじっくり揚げた天ぷら(かき揚げ)が自家製の冷やしたうどんに載り、きりっと冷えたつゆがかかり登場する。しみじみとうまい傑作である。こちらにお邪魔する時は、常に尊敬の念をもって入店することにしている。

7月末の土曜の昼下がり「かしやま」は元気に営業中
「冷やし天ぷらうどん」は冷やし系の傑作だ

真夏に冷やがけ麺を食べて分かったこと

 7月末、35度の猛暑の中、土曜日と平日合わせて3日間で、品川から田端まで「冷やがけ麺」を食べ歩いた。そして判明したことがある。今回の結論はこちら。読者の皆様も自分好みの「冷やがけ麺」を見つけに行きましょう。

今回の結論

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●冷やがけ麺で塩分補給すれば、熱中症対策になるかもしれない。
●冷やがけ麺は夏、売り上げが下がるための対策に考案されていた。
●冷やがけのそばつゆと冷たい中華麺は相性がいい。
●それでも冷やがけ麺で1日3食はすこしキツイかも……。
(なお、西日暮里駅では徹底捜索したものの、駅そば「いろり庵きらく」以外発見できず、掲載しませんでした。ごめんなさい)

山手線冷やがけ麺の旅、スタートの品川駅から東京駅編も公開中。

写真=坂崎仁紀

 

INFORMATION

◆神田駅
天亀そば

東京都千代田区鍛冶町1-7-9
営業時間 24時間
定休日 なし

◆秋葉原駅
あきば

東京都台東区台東1-10-3 第95新井ビル1F
営業時間 月~土6:30~15:00
定休日 日祝

◆御徒町駅
かめや 御徒町店

東京都台東区台東3-41-4 加藤ビル1F
営業時間 月~金6:30~21:30 土・祝6:30~20:00
定休日 日

◆上野駅
喜乃字屋

東京都台東区上野公園1-54 上野の森さくらテラス1F
営業時間 10:00~23:30
定休日 なし

◆鶯谷駅
信濃路 鶯谷店

東京都台東区根岸1-7-4 
営業時間 24時間
定休日 なし

◆日暮里駅
一由そば

東京都荒川区西日暮里2-26-8
営業時間 24時間
定休日 なし

◆田端駅
かしやま

東京都北区東田端1-17-20
営業時間 月~金6:00~20:00 土6:00~15:00
定休日 日祝

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